NPO法人岡山県樹木医会

良寛ツバキの樹木診断


倉敷市円通寺「良寛ツバキ」簡易診断を実施しました。
日時:令和2年9月6日(日)

実施主体:日本樹木医会岡山県支部、NPO法人岡山県樹木医会
参加人数:25名(一般参加者15名を含む)
参加費用:無料

 


〇良寛ツバキ(地上高1mの幹周114㎝)
約230年前良寛お手植えとの伝承があり、広く親しまれている。地元では保存会が結成されており同会からの依頼でこの調査を行った。
 
当日はテレビ取材も行われた。 幹周囲の測定
検土杖による土壌調査 土壌の判定
3本の検体を調査した。 ポン太による内部腐朽の測定
土壌酸度の測定  
地域住民(一般参加者)への講評 新聞記事

概要
〇良寛ツバキ(地上高1mの幹周114㎝)
約230年前良寛お手植えとの伝承があり、広く親しまれている。地元では保存会が結成されており同会からの依頼でこの調査を行った。
調査内容は、外観診断と検土杖による土壌調査、打撃音樹内腐朽診断装置(ポン太)による腐朽調査で、その概要は以下のとおりである
1)外観診断
梢端枯れと上枝先端部の枯損が各所にあり、過去の剪定痕からの腐朽も多く認められた。
周辺にはムクノキやスギなどがあって被圧を受けているが、強風も軽減に役立っているとも考えられる。一方で近年建造された建物の工事による樹勢への影響が少なからずあると推察された。また、根元への過度の盛土による根の腐朽も見られた。
2)土壌調査
3点を調べたところ、深さ20㎝程度まで真砂土、その下部は褐色土と粘土層で透水性と通気性が不良であった。
3)腐朽空洞
「ポン太」で調べた結果、根元付近で19%、地上高1mで25%、大枝の2か所ではそれぞれ60と67%であった。
4)まとめ
本調査の結果から今後の対策として、透水性確保に向けた透水管、砕石等の設置、通気性向上させる土壌改良、盛土の除去、剪定による切り戻し等が提案された。なお、樹齢については地際の直径と下枝の年輪痕などから200~250年と推測した。今後、治療の依頼があれば樹勢回復工事を行うこととした。